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 ■ ブレーク・ポイント(Breakpoints) ■

ブレーク・ポイント(Breakpoints)

  デバッガーでプログラムを走らせている間、状況の確認された時またはブレークポイントに到達したときにプログラムを停止させることが出来ます。
  ブレークポイントには3つのタイプがあります。
第一は、ライン・ブレークポイントでプログラムの行を単位に、行にセットされます。プログラムはライン・ブレークポイントがセットされた行に達すると停止します。
第二は、コンディショナル・ブレークポイントでプログラムの行を単位に、行にセットします。プログラムはブレークポイントがセットされた行に到達した時、変数が判断基準に会った場合停止します。
第三は、グローバル・ブレークポイントで文字通りグローバルで、それらは全体のプログラムにあてはまります。プログラムはもし変数が判断基準に合った場合、どのような特定のプログラム行にでもあろうとも、実行を停止します。
  ひとたび、ブレークポイントに会うとプログラムは一時停止され、プログラムおよびその変数の値のより詳細な分析を可能にします。
  この方法はデバッガーでプログラムを実行させます。

  ここでのサンプル・プログラムの操作を通して、
1.プログラムの実行時に、一時停止(Pause)箇所を設定できるようになります
2.変数/パラメーターの変化を視ることが出来るようになります
  −ライン・ブレークポイント(Line Breakpoints) :行の明示
  −コンディショナル・ブレークポイント(Conditional Breakpoints):条件を示す一行
  −グローバル・ブレークポイント(Global Breakpoints)  :条件を示すいずれかの行

 
ライン・ブレークポイント
デバッグ・ツールバーの表示
  メニュー・バーから、View|Debub Toolbar を選択し、とツール・バーにデバッグ・ツールバーを加えます



新たなプログラムとして作成し実行
  (1) プログラムをインプットします。
  (2) インプット終了後、プログラムを保存できます。
    方法 1) メニューバーから、File|Save as...(HTBasic .bas 形式)
         または File|Store as...(HTBasic .prg 形式)
    方法 2) コントロール・ツールバーから、「Save」からHTBasic .bas 形式(デフォルト)
  (3) プログラムを実行します。
    方法 1) メニューバーから、Run|Run を選択
    方法 2) コントロール・ツールバーから、「Run」をクリック
    方法 3) プログラム・モードの画面からは、ファンクションキー3(<F3>)
  このテストプログラムは、処理のループ内と外でのブレークポイントの設定と確認が出来るようになっています。(左図は、スルー・ラン終了後の状態です)
    10  Temp=999   <----Tempの値を999にします
    20  PRINT Temp <----Tempの値をプリントします
    30  FOR I=1 TO 20 <--変数 I を使い20回ループ
    40       WAIT 1     <-表示間隔を調整(1秒)
    50    PRINT I <-変数 I の現在の値をプリントします
    60  NEXT I  <--変数 I の値を増加し、最終値を
              超すと、ループから出ます
    70  END    <--プログラムは終了します
ライン・ブレークポイントの挿入
  ライン・ブレークポイントを挿入するには、HTBasicエディター上で対象とする行にカーソルをもっていき、メニュー・バーのDebug|Togle Breakpointを選択またはDebug ToolバーのTogle Breakpointボタンをクリックするか、またはEdit Window, Program Windowまたは、Code Window上で、対象とする行でマウスの右クリック、Breakpointに移動後Togle Breakpointを選択する事で出来ます。
  注)ショートカットキーの利用は、カーソルを対象行に移動、<ctrl><F11>で行います。
ブレークポイントがセットされると、赤丸印が、プログラム・コード行の左側の欄外に現れます。
  
例)ここでは、行番号20と50に、ライン・ブレークポイントを設定
プログラムのライン・ブレークポイント動作確認(HTBasic Debaggerの起動)
  ライン・ブレークポイントの機能を使用するには、デバッガーを起動します。 メニュー・バーのDebug|Run Debuggerを選択またはDebug ToolバーのDebug Runボタンをクリックするか、またはEdit Windowで右クリックしRun Debuggerを選択する事で、プログラムがデバッグモードで実行されます。
1.Debug Run での実行前に... デバッグ・ウィンドウを使用可能にする
デバッグ・ウィンドウ
  Watch Window
  Line Breakpoint Wondow
  Trace Window
ランタイム・ウィンドウ
  Code Window

2.監視する変数を設定
  初めてメニューバーからView|Debug windows ... で、デバッグ・ウィンドウを表示すると、デバッグ・ウィンドウはHTBasicワーク・ウィンドウにドッキングされています。 各デバッグ・ウィンドウはPCのデスクトップ上に切り離すことが出来ます。切り離した後、サイズの調整/表示位置の移動が出来ます 。

  注)Code Windowは、プログラムを実行すると表示されます。

  2-1 Watchウィンドウ上にマウスポインターを移動し右クリック、Add Watch Variable...選択、

  2-2 ダイアログを表示し監視する変数を入力し加えます。

  2-3 変数 I と Temp を監視します。

3.プログラムをデバッグ・モードで実行
  メニュー・バーのDebug|Run Debuggerを選択またはDebug ToolバーのDebug Runボタンをクリックするか、またはEdit Windowで右クリックしRun Debuggerを選択します。 プログラムがデバッグモードで実行中となります。
  3-1 最初のライン・ブレークポイント、行番号20 PRINT Tempの実行前で停止します。Watch window で、Tempの値が、行番号10 Temp=999 が正しく実行されています。

  3-2 メニュー・バーのDebug|Continue Debuggerを選択またはDebug ToolバーのDebug Continueボタンをクリックするか、またはEdit Windowで右クリックしContinue Debuggerを選択する事によって、行番号20 PRINT Tempを実行し、ディスプレイ上に999を表示し、最初のループ内のライン・ブレークポイント、行番号50 PRINT I20 PRINT Iの実行前で停止します。
Watch window で、Iの値が、1 に 成っていることが分かります。

Debug Continue
(I の値が 6 まで、ディスプレイ上の最後の行に 5)

  3-3 Watch window で I の値が 20 になるまでDebug Continue を続けます。 ディスプレイ上の最後の行に 19 を表示し、停止します。

  3-4 ここで Debug Continue 操作をするとプログラムは終了し、Idol状態になります。 終了に伴い、Code Window は閉じられます。 I の値は 21 となり、ディスプレイ上の最後の行に 20 と表示され、正常に終了したことが分かります。
  デバッグ・ウィンドウはPCのデスクトップ上に切り離し。切り離し後、サイズの調整/表示位置の移動
  デバッグ・ウィンドウを表示すると、デバッグ・ウィンドウはHTBasicワーク・ウィンドウにドッキングされています。 各デバッグ・ウィンドウはPCのデスクトップ上に切り離すことが出来ます。切り離した後、サイズの調整/表示位置の移動が出来ます。 
注)実際のディバッグは、各ウインドウを切り離し、プログラム開発者のやりやすいようにカストマイズする事をお勧めします。
  
コンディショナル・ブレークポイント
  コンディショナル・ブレークポイントを追加
  HTBasicエディターでブレークポイントとしたい行へ、カーソルを移動メニュー・バーのDebug|Conditional Breakpointを選択か、Edit/ProgramまたはCodeWindow上でマウスを使って右クリックで コンテキストセンシティブなポップアップからBreakpointsへ移動、Conditional Breakpointを選択する事で「Set Conditional Breakpointダイアログ・ボックス」表示されます。 この中で、必要とする変数/サブプログラム/条件と値をインプットしをクリックします。 

  コンディショナル・ブレークポイントがセットされると、赤丸印が、プログラム・コード行の左側の欄外に現れます。 

<実行結果>
  Set Conditional Breakpointダイアログ・ボックスでの設定
 1) Subprogramの選択
  MAINまたはSubprogram名を選択します。
    注)Subprogramを含まないプログラムは、MAIN
        のみ
 2) Valiables(変数)の選択
    注)このプログラムには変数として、Temp と I
        があります

 3) Conditions(条件)の選択
    注)条件には、
        @Equal toANot Equal toBGreater than
        CGreater than or Equal to
        DLess thanELess than or Equal to
        FWhen Changes があります
 4) Valiables(変数)の値をインプット
    注)ここでは変数 I へ10をセットします

  
グローバル・ブレークポイント
  グローバル・ブレークポイントのセット
  グローバル・ブレークポイントのセットは、コンディショナル・ブレークポイントと同じ方法で行います。それは、特定の行に対してである必要でありません。 同じダイアログ・ボックスがグローバル・ブレークポイントのセットに使用されます。
1.Debug Run での実行前に... デバッグ・ウィンドウを使用可能にする
デバッグ・ウィンドウ
  Watch Window
  Line Breakpoints Wondow
  Gloval Breakpoints Wondow
  Trace Window
ランタイム・ウィンドウ
  Code Window
2.監視する変数を設定

  注)Code Windowは、プログラムを実行すると表示されます。
  2-1 Watchウィンドウ上にマウスポインターを移動し
    右クリック、Add Watch Variable...選択、

  2-2 ダイアログを表示し監視する変数を入力し
    加えます。

  2-3 Gloval Breakpoints ウィンドウ上にマウス
    ポインターを移動し右クリック、
    Gloval Breakpoint...を選択、

  2-4 ダイアログを表示し監視する変数を入力し
    加えます。

  2-5 Gloval Breakpointを設定
    例)I の値が 10 になったら停止する

  2-6 Gloval Breakpointsが、条件にあったら、停止します。(ここではI の値が 10 になった時)
  
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