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■ デバイス(装置)、デバイス・セレクト番号、■
      インターフェース・セレクト・コード

デバイス(装置)、デバイス・セレクト番号、インターフェース・セレクト・コード
  HTBasic for Windows では、コンピュータに接続するデバイス(装置)に対し、装置固有の番号としてデバイス・セレクト番号与え、その識別を可能にしアクセス可能にします。デバイス・セレクト番号には、コンピュータのポート(インターフェース)を特定するインターフェース・セレクト・コード(ISC:Interface Select Code)が含まれています。
 デバイス(装置)
  デバイスには、スクリーン(CRT)、キーボード(KBD)、プリンター(PRT)、計測機器、データ収集装置等があります。各々は、ISC(インターフェース・セレクト・コード 又は、デバイス・セレクト番号を持っています。コンピュータに接続された IEEE-488(GPIB), シリアル、パラレル等の各インターフェースには固定された番号が設定されます。インターフェースを使用するために、ドライバーの読み込みを行った時にデフォルトのISCが使用されますが、一部のインターフェースではユーザが他のISCに設定することもできます。
 デバイス・セレクト番号(Device Selector)
  デバイス・セレクト番号は装置を特定する番号です。その番号には接続された装置を使用するためのISC(インターフェース・セレクト・コード)も含んでいます。そのインターフェースに一台以上の装置が接続される場合(IEEE-488インターフェースのように)、ISCの後に装置のアドレスが続きます。装置のアドレスは、一次アドレスまたは、一次アドレスと二次アドレスの組み合わせの形で使用できます。それぞれのアドレスは、数字 2 桁で設定します。(従って、1 は 01 となります)デバイス・セレクト番号は、最大2進の15桁となります。

  デバイス・セレクト番号は...ISC: 2進5桁 一次アドレス: 2進5桁 二次アドレス: 2進5桁  計2進15桁
      ISC だけの場合           : 10進 1〜2桁
      一次アドレスを持つ場合: 10進 3〜4桁
      二次アドレスも持つ場合: 10進 5〜6桁

  例1)プリンターの持つ一次アドレスが 1 でGPIBインターフェイス ISC 7 に接続されている場合、そのプリンターの
    デバイス・セレクト番号は 701 となります。
  例2)機器が、ISC 9 のRS-232 インターフェースに接続された場合、その機器のデバイス・セレクト番号は、9 と
    なります。
  例3)IEEE-488プロッターが、一次アドレス 2 、二次アドレス 11 で、ISC 14 のIEEE-488インターフェースに接続
    される場合、そのプロッターのデバイス・セレクト番号は、140211 となります。
  
 インターフェース・セレクト・コード ( ISC: Interface Select Code)
  ISC は、コンピュータと装置を接続する、ポート/ハードウェア・インターフェースを特定します。
  HTBasicでは、一部の ISC を固定しています 参考)HP Workstation BASIC
ISC  装 置 名
 1 CRTディスプレイ
 2 キーボード
 3 グラフィック・ディスプレイ
 6 ビットマップのグラフィック・ディスプレイ
10 プリント・マネージャー経由でのWindows
 デフォルト・プリンター
26 パラレルポート
32 プロセッサー

  その他の ISC は、LOAD BINでデバイス・ドライバーを読み込むときに、設定が可能です。 もしその時、ISCを設定しないとデフォルトの値が使用されます
ISC  装 置 名
 7 IEEE-488(GPIB)ボード
 8 2番目のIEEE-488(GPIB)ボード
 9 RS-232 ポート(COM1)
11 2番目のRS-232 ポート(COM2)
12 GPIOボード
18 データ収集ボード(DAQ)
ISC  装 置 名
 1 CRTディスプレイ
 2 キーボード
 3 グラフィック・ディスプレイ
 4 内部フロッピー・ディスク・ドライブ
 6 ビットマップのグラフィック・ディスプレイ
 7 IEEE-488(HPIB)
 8 2番目のIEEE-488(HPIB)
 9 RS-232
10 (未使用)
11 BCD
12 GPIO
14
又は
28
 SCSI
20 データ通信
21 LAN/SRM
23 HPパラレル・インターフェース(セントロニクス)
27 プログラマブルEPROM
28 RGBディスプレイ
32 疑似セレクトコード
 複数の装置を同じインターフェース上で使用するには.....
  GPIB(IEEE-488)インターフェースのように、複数の装置を同じインターフェース上で使用したいのであれば、各装置をISCと一次アドレスを組み合わせた、組み合わせたデバイス・セレクト番号を割り振ります。 A/D, D/A, DIO 等の一つ又は複数のサブ・システムを持つデータ収集ボードも、ISCと一次アドレスを組み合わせたデバイス・セレクト番号を割り振り使用します。 一つ又はそれ以上の二次アドレスが必要な GPIB(IEEE-488)インターフェース持つ装置も有ります。
 例1)GPIB(IEEE-488)インターフェース(デフォルトのISC)を介して一次アドレスが 2 で、二次アドレス 6 の装置に対
    して、I/Oを実行する準備のため、ASSIGN ステートメントを使用します。
        ASSIGN @Dvm TO 70206
 例2)一次アドレス 3 のGPIB(IEEE-488)インターフェース持つ装置に対して、I/Oを実行する準備
        ASSIGN @Scope TO 703
 例3)ISC 18、アナログ出力用の一次アドレス 02 設定されたデータ収集ボードでアナログ出力を行う準備
        ASSIGN @Daq TO 1802
 例4)ISC 9のシリアル・ポートに接続された装置に対し、I/Oを実行する準備をします。
        ASSIGN @Dvm TO 9
 I/O パス名を使用して、複数の装置にアクセス
  一つのI/O パス名は、一つ以上の割り当てられたIEEE-488 装置を持つことが出来ます。 複数の装置を設定するには、各装置は同じインターフェース上に無ければなりません。 複数の装置に割り当てたI/O パス名でOUTPUTを行った時には、全ての装置はデータを受け取ります。 ENTERが実行された時、1番目の装置はコンピュータとI/O パス名で割り当てられた全ての装置にデータを送ります。
CLEAR, LOCAL, PPOLL CONFIGURE, PPOLL UNCONFIGURE, REMOTE 又は TRIGGER が複数の装置に実行されると、全ての装置は、IEEE-488メッセージを受け取ります。
 I/O パスを使用しなくても、装置に対する I/O の実行は可能、しかし...
  I/O パスを使用しなくても、装置に対する I/O の実行は可能です。しかし、I/O ステートメントは I/O パス変数を特定しない場合、仮のI/O パスが内部的につくられ、ステートメントの実行されている間使用され、終了後破棄されます。 この事で、一度 I/O パスをASSIGNしプログラム内で使用するよりも通常遅くなっています。
        OUTPUT @Scope;A(*)   ! 通常速い
        OUTPUT 703;A(*)         ! 通常遅い
 ISCオプション
  ISCオプションは、ポート/インターフェースボードに対し、HTBasicからアクセスしようとする時に使用するインターフェース・セレクト・コード(ISC)の属性を設定するために使用します。 例えば、通常GPIBインターフェースに対し、
HP Workstation BASIC では自動的に ISC 7 が設定され、ユーザが設定することはできません。しかし複数枚のGPIB(IEEE-488)を使用する場合、PCではドライバーの追加を行う時に他のISCとダブらないようにすることで、ISCをユーザが設定できます。
 例1)TransEra GPIB HM900
        350 LOAD BIN "GPIB; DEV Device_id BA Address INT Interrupt ISC Isc BUS Bus NOTSYS/SYSTEM"
       ここでは、各パラメータをスペースで区切って、一つ又はそれ以上のオプションを設定できます。オプションは、
       短縮しても他と同じにならない限り、短くしてもかまいません。
        350 LOAD BIN "GPIB; DEV 3 BA 2A0 INT 5 ISC 7 BUS 20 NOTSYS"
 例2)NI/ines GPIB
        350 LOAD BIN "GPIBNI;DEV GPIB7"
 例3)HP/TAMS/SICL GPIB
        350 LOAD BIN "HPIBS;DEV GPIB7 ISC 7"
 例4)HP/TAMS/SICL GPIO
        350 LOAD BIN "GPIOS;DEV gpio ISC 12"

注)Windows NT/2000/XP においては、インターフェース・ボードによっては、適切なデバイス・ドライバーの構成を行うためにドライバーをの読み込みの前にシステムの再起動が必要となります。

TransEra, HTBasic, TAMS, HP, Agilent, Keysight, NI, ines, Microsoft, Windows等記載されている
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