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■ Windows 10/11でのHTBasic for Windows ■ [ワークウィンドウの設定] |
はじめに | ||||||||||||||||||
HTBasicは、Windows 10 / 11動作環境で実行するWindows32bitアプリケーションです。 HP9000 Workstation BASIC ⇒ HPBASIC/HTBasic for DOS ⇒ HPBASIC/HTBasic for Windowsと、Rocky Mountain BASICの仕様は継承され、Windows 10/11動作環境のPCで使用できる「HTBasic 2021」「HTBasic 10.1」があります。(2022.03現在) HTBASIC for HP Workstation 以来のソースコードはほとんど継承され、テキストベースで最新のHTBasic for Windowsで読み込み、シンタックスチェックができ、新しいプラットホーム移植・実行が可能となっています。 HP9000 Workstation BASICでのコマンドベース・ライクの操作画面/表示設定も可能です。 | ||||||||||||||||||
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「HTBasic 2021」「HTBasic 10.1」はWindows32bitアプリケーションとして、Windows 10 / 11のGUI等 機能/操作性の良さを利用し、よりユーザにとって使いやすいものになり、目的に合わせカストマイズが可能です。 | ||||||||||||||||||
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HP9000以来、Rocky Mountain BASIC仕様のBASICの使用環境(プラットフォーム)はドラマティックな変化があり、メインプロセッサ/グラフィックスの高速化、使用できるメインメモリーの拡大、使用できるファイルサイズの拡大と新しいインターフェースへの対応等に対し、HTBasic for Windowsはその時点で最大のパフォーマンスを発揮できるように、継続的にアップデートが続けられています。 以下、Windows 10 / 11で「HTBasic 2021」「HTBasic 10.1」をよりユーザにとって使いやすく、目的に合わせたカストマイズの方法について、Windowsデスクトップのカストマイズも併せ紹介します。 | ||||||||||||||||||
目 次 | ||||||||||||||||||
1.プログラムの親和性(例題で使用するテストプログラム) 2.テストプログラムを、初めてHTBasic/Windows で実行 3.Windows11でのHTBasic for Windows「 WindowsアプリケーションのGUI」 4.HTBasic for Windowsとあわせて使用するWindowsの機能と設定方法 4-1 Windowsデスクトップで、Windowsアプリケーションの可視領域を増やす方法 4-1-1 「タスクバーを隠す」機能 4-1-2 「タスクバーの高さを変える」機能 4-2 Windowsデスクトップで、Windowsアプリケーションの表示を拡大する方法 5. HTBasicワーク・ウィンドウのデスクトップ上の位置と幅と高さの設定 6.ツールバーとステータスラインの表示/非表示 7.運用状況に合わせた、HTBasicとWindowsデスクトップの設定 8.終わりに 8−1 その他のHTBasicでの設定値 8−2 サンプルプログラムのまとめ(7-例4) | ||||||||||||||||||
1.プログラムの親和性(例題で使用するテストプログラム) | ||||||||||||||||||
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このプログラムは、どこも変更なく、HP9000 WS BASICでもHTBasicでも使用できます。 | ||||||||||||||||||
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HP9000/345 Workstation BASIC でDISPLAY 解像度:1600 x 1024の表示装置を使用した場合の表示域内の1行当たりの文字数 ”128”、PRINT可能な行数 ”44”となります。グラフィック表示域は、デフォルトで “100 x 100“(白線) /“RATIO*100 x 100“(赤線)となります。 以降のテストではWindows 10 / 11 PCは、Mouse Computer DT7-B460M DISPLAY 解像度:1920 x 1080 (Lenovo T24i-10 WXGA 表示装置)を使用しています。 HTBasicは、「HTBasic 2021」「HTBasic 10.1」でテストを行っていますが表示は「HTBasic 2021」を使用していますが、差異がある場合は「HTBasic 10.1」での表示もあわせて行っています。 また同様にWindows 11 / 10両Windows OSでテストを行っていますが表示はWindows 11となっており、差異がある場合はWindows 10での表示も行っています。 注)テストプログラムは、HP9000/345 Workstation BASIC とHTBasicでは同じコードを使用していますが、HTBasicでのグラフィックでの線の表示には資料での表現上、線を強調する処置を行っています。 | ||||||||||||||||||
2.テストプログラムを、初めてHTBasic/Windows で実行 | ||||||||||||||||||
HTBasicを起動すると、Windowsデスクトップに、HTBasicアプリケーション・ウィンドウが表示されます。 | ||||||||||||||||||
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この状態でテストプログラムを実行すると・・・ | ||||||||||||||||||
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となり、HP9000 WS BASICでの表示画面とWindows11 HTBasicとでは異なっています。 | ||||||||||||||||||
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3.Windows11でのHTBasic for Windows「 WindowsアプリケーションのGUI」 | ||||||||||||||||||
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ここでは、全体をHTBasicユーザ作業域/ワーク・ウィンドウと呼びます。 上段から、タイトルバー(Title Bar) 、メニューバー(menu Bar) 、ツールバー(Tool Bars) が配置され、メニューバー(menu Bar) 、ツールバー(Tool Bars)はワーク・ウィンドウから切り離してデスクトップ上に配置可能です。 中央にHTBasicのプログラムの表示域/実行可視範囲があり、最下段はHTBasicの状況を表示するステータスバー(Status Bar)が配置されています。 プログラムの実行での表示域では、ALPHAプレーンとGRAPHICSプレーンが重ねて表示されます。 ALPHAプレーンで表示可能な文字の行数は、STATUSステートメントで取得できます。 STATUS CRT,13;L_by_crt ! HP9000/HTBasic共通 L_by_crt= STATUS(CRT,13) ! HTBasicのみ 実際にPRINT文で使用できる行数は、L_by_crt-7となります。 <-7>は、@Space Line 1行分ADISP域1行分BINPUT域2行分Cメッセージ1行分Dソフトキー 2行分 となっています。 1行に表示可能な文字の数の取得は、次のようになります。 STATUS CRT,9; C_by_l ! HP9000/HTBasic共通 C_by_l = STATUS(CRT,9) ! HTBasicのみ 1行に表示可能な文字数の最大値は255です。 GRAPICSプレーンの表示域全体のVIEWPORTのデフォルトは横長の場合、 VIEWPORT 0,RATIO*100,0,100、縦長の場合、VIEWPORT 0, 100,0, RATIO*100 となります。 | ||||||||||||||||||
4.HTBasic for Windowsとあわせて使用するWindowsの機能と設定方法 | ||||||||||||||||||
4-1 Windowsデスクトップで、Windowsアプリケーションの可視領域を増やす方法 | ||||||||||||||||||
4-1-1 「タスクバーを隠す」機能 | ||||||||||||||||||
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4-1-2 「タスクバーの高さを変える」機能 | ||||||||||||||||||
「タスクバーの高さを変える」事によって、アプリケーション・ウィンドウの表示の自由度が増えます。 Windows11でのタスクバーの仕様が、大きく変更されました。Windows10では、タスクバーの設定から、「小さいタスクバーボタンを使う」機能で、2段階に調整が行えます。 Windows11では、何もしないと1段階しかありません。しかし、Registry Editorを操作し、追加の設定により3段階の調整が行われます。 Windows10の場合、個人用設定|タスクバー から「小さいタスクボタンを使う」機能を使用します。 | ||||||||||||||||||
「小さいタスクボタン」 「標準のタスクボタン」 | ||||||||||||||||||
Windows11の場合、Registry Editorを起動後、 | ||||||||||||||||||
\HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\ Explorer\Advanced | ||||||||||||||||||
まで移動し「TaskbarSiキー(DWORG(32bit))」を作り、値を設定します。 値の意味は 0: 小 1: 標準 2: 大 となります。 | ||||||||||||||||||
「0: 小」 「1: 標準」 「2: 大」 Windows11標準高の場合、Windows10での標準高より若干高い。 | ||||||||||||||||||
4-2 Windowsデスクトップで、Windowsアプリケーションの表示を拡大する方法 | ||||||||||||||||||
Windows10/11には、「拡大/縮小|テキスト、アプリ、その他の項目のサイズを変更」する機能があります。 テストに使用しているWindows PCの構成では、 【100%、125%、150%、175%】を選択できるようになっています。 デスクトップ上のアイコンのない場所から右クリック、「ディスプレイ設定」を左クリックまたは、スタート|設定|システム|ディスプレイ設定|拡大/縮小とレイアウト から設定できます。 | ||||||||||||||||||
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5. HTBasicワーク・ウィンドウのデスクトップ上の位置と幅と高さの設定 | ||||||||||||||||||
テストプログラムに、HTBasicアプリケーション・ウィンドウの位置(X,Y)、幅と高さ(W,H)を指定するステートメントを追加します。 | ||||||||||||||||||
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6.ツールバーとステータスラインの表示/非表示 | ||||||||||||||||||
HP9000 WS BASICとHTBasic/HPBASIC DOS版では、プログラムの編集・実行等はコマンドライン(インプット域)から行ってきましたが、HTBasic Windows版では、他のWindowsアプリケーションと同様、WindowsのGUIを使用した操作性の良いものとなっています。 半面Display表示装置上の可視領域を減少させてしまします。 そこでHTBasic Windows版では、領域の表示/非表示をコントロールすることができます。 | ||||||||||||||||||
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他の表示/非表示機能 タイトルバーの表示/非表示 | ||||||||||||||||||
GESCAPE CRT,38 ! Hide / Restore the Title bar (Toggle switch) | ||||||||||||||||||
注)トグルスイッチとなっています。使用については勧めません。 | ||||||||||||||||||
メインメニューバーの表示/非表示 | ||||||||||||||||||
GESCAPE CRT,51 ! Remove Main Menu (50)/ Restore Main Menu (51) | ||||||||||||||||||
注)HTBasic10.1では使用可。HTBasic2021では使用不可(2021.03.03) 使用については勧めませんが、メニューバーをワークウィンドウから切り離す事で、 同等の設定が可能です。 | ||||||||||||||||||
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運用状況に合わせた、HTBasicとWindowsデスクトップの設定は、4.5.6.項を組み合わせてカストマイズを行います。 | ||||||||||||||||||
例1) HTBasicのサイズを、幅:800 高さ:600(SVGA相当)に設定し、Tool Bar、Status Bar を非表示にし、デスクトップのタスクバーを、「0: 小」に設定 @ 100% の場合 | ||||||||||||||||||
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A 125% の場合 | ||||||||||||||||||
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B 150% の場合 | ||||||||||||||||||
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C 175% の場合 | ||||||||||||||||||
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HTBasicのアプリケーション下端が、タスクバーに隠れてしますので、 4-1-2 「タスクバーを隠す」機能を使用すると、全体が表示できます。 文字を大きくして、操作がしやすくなります。 | ||||||||||||||||||
例2)HTBasicのサイズを、幅:1024 高さ:768 (XGA相当)に設定し、Tool Bar、Status Bar を非表示にし、デスクトップのタスクバーを、「0: 小」に設定 @ 100% の場合 | ||||||||||||||||||
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A 125% の場合 | ||||||||||||||||||
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文字も大きくなり、操作がしやすくなります。(XGA相当) | ||||||||||||||||||
例3)HTBasicのサイズを、最大幅:1916最大高さ:996 (Full Hi-vision 1920x1080相当) に設定し、Tool Bar、Status Barを非表示、デスクトップのタスクバーを、「0: 小」に、 タスクバーを残し、デスクトップをフルに使用 | ||||||||||||||||||
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この設定の場合、PRINT文使用可能域の行数は “48”、1行当たりの文字数は “239”となります。 可視領域に余裕がある場合は、ツールバーを残すことをお勧めします。 | ||||||||||||||||||
例4)HTBasicのサイズを、最大幅:1280最大高さ:800(WXGA 1280x800相当) に、Tool Bar、Status Barを表示にし、デスクトップのタスクバーを、「0: 小」に設定 | ||||||||||||||||||
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この設定の場合、PRINT文使用可能域の行数は “37”、1行当たりの文字数は “160”となります。 | ||||||||||||||||||
8.終わりに | ||||||||||||||||||
8−1 その他のHTBasicでの設定値 | ||||||||||||||||||
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8−2 サンプルプログラムのまとめ(7-例4) | ||||||||||||||||||
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参考) Lenovo T24i-10 WXGA 1920x1080 での設定値 | ||||||||||||||||||
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注)Line# 210 Line pitch adjustment 値はおおよその値です Line# 340 Font size adjustment値はおおよその値です | ||||||||||||||||||
以上 i2net/2022.03.21 |
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